小郡図書館 戦争と平和企画 「戦争と平和のおはなし会」を開催しました
8月10日(土)

 8月10日(土)に小郡図書館友の会「鉢の子」との共催で、山口市在住、永野和代さんを講師にお迎えし、「平和の大切さについて」という題目で約1時間語っていただき、24名の方の参加がありました。



 永野さんは、1歳半のときに広島で被爆し、幼い頃は自分が被爆者であることを知らずに過ごしてきたそうです。15歳のとき、父親の病気をきっかけに被爆者手帳を見て初めて自分が被爆者であることを知ります。永野さんは、原爆の記憶自体はありませんが、原爆を二度と繰り返してはならないと決意し、原爆の悲惨さや核の脅威を伝えようと平和の語り部として活動をされています。
 広島と長崎に投下された原子爆弾の破壊力を放射線・熱線・衝撃波に分けて説明され、約10秒で多くの人間が一瞬のうちに失われる原爆の破壊力と長時間かけて体内に残る放射線の脅威について解説されました。また、ご自身が出産の際には、女性としていろいろ悩んだことや放射線と一生、付き合う覚悟がいると語られました。また、当時、勤労奉仕を休みたいと言う娘さんを送り出して、被爆で娘を失った3姉妹の母親の話などもされました。戦争や原爆の悲惨さを伝える語りに参加者たちは、真剣に耳を傾けていました。
 質疑応答の時間では、「核はなぜなくならないのか?」という参加者の質問に、永野さんは、「原爆という恐ろしい兵器を平気で使用する人間の心がおそろしい。人間の心ひとつで戦争はなくなると信じている。核がなくならないのは、人間の欲が原因ではないか。」と答えられました。



 会場では、原爆によって溶けたビール瓶や焼け焦げた瓦などの被爆資料の展示もありました。戦後74年、被爆者の高齢化が進む今、逞しく生き抜いてこられた永野さんの語りは、参加者に深い感銘を与えるとともに平和の大切さを思う貴重な経験となりました。

 

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