ソノコのつぶやき

こんにちは
山口市立図書館です。

このページは、図書館員のソノコ(園子)がブログ風につづります。
 どのような本を お探しですか?  図書館員

2023年


2023年2月3日(金)

道の駅阿武町は「道の駅発祥の地」としても有名ですが、昨年3月、その隣地にABUキャンプフィールドがオープンしました。先日、そちらのビジターセンターを見学していたところ、和牛の無角和種を紹介したコーナーがあり、無角和種の100周年記念誌の冊子が置かれていましたので、当館にも、お願いして1冊寄贈していただきました。
この記念誌によると、そもそも和牛とは「黒毛和種」、「褐毛和種」、「日本短角種」、「無角和種」の4品種とその交雑種のみを指し、現在、国内では約173万頭の和牛が飼育されていますが、そのうち黒毛和種は約170万頭と全体の98%を占めているそうです。スーパーマーケットなどでも、黒毛和牛と表記して、販売されているものをよく見かけますが、それがこの黒毛和種のことだと思います。
一方で 無角和種は、名前のとおり角がないことが特徴の品種で、現在は、山口県のみで生産されており、飼育数も約200頭と大変希少で、そのうち約7割に当たる約140頭が阿武町内で飼育されているとのことです。
記念誌では、無角和種のルーツやこれまでの飼育の歴史に関すること、販売店などの入手方法、おいしい食べ方やレシピなど、無角和種にまつわる幅広い情報が、多くの写真とともに分かりやすく紹介されています。
なお、ABUキャンプフィールドでは、無角和種堪能ツアーというものを企画されています。宿泊された方を対象に、肉焼きデモンストレーションと試食を行い、翌日には、無角和種繁殖センター牧場と放牧場を見学、牛をバックに記念撮影もできるという、とても独創的な体験プログラムのようですので、あわせて紹介させていただきます。



2023年1月18日(水)

市内にお住まいの方から、山口県の郷土史や幕末維新に関する資料を500点以上、まとめて寄贈していただきました。これまで当館に所蔵がないものについては、現在受け入れ作業を進めていますが、そのうち3点の資料をご紹介します。
まずは、全15巻からなる「復古記」。明治政府の編さんによる史料集で、鳥羽・伏見の戦いから、箱館戦争終結までの期間における2万点以上の史料が収録されており、戊辰戦争研究のための最も重要な基礎史料集とされています。
次に紹介するのは、北原雅長による「七年史」。初代長崎市長を務めるなど、明治維新後も活躍をされた方ですが、文久年間から、戊辰戦争敗北の明治元年まで7年間における政治抗争史を、会津藩に身を置き、戊辰戦争を戦った反政府側の立場から記したものが、この「七年史」になります。
また、「旧幕府」は詩人・評論家の戸川残花の発起により、明治30年から34年にかけて、通算48号まで刊行された月刊誌を翻刻したもので、幕末期における史料の他、旧幕臣や諸藩の藩士など、多彩な執筆者による懐古談や伝記などが多数掲載されており、口絵や挿絵なども多用されている特色ある資料です。
今回ご紹介した3点のものは、いずれもマツノ書店により復刻されたものを寄贈いただいています。維新史の研究などにぜひご活用をいただければと思います。