ソノコのつぶやき

こんにちは
山口市立図書館です。

このページは、図書館員のソノコ(園子)がブログ風につづります。
 どのような本を お探しですか?  図書館員

2022年


2022年5月7日(土)

先週末に開催したこどもワイワイ図書館では、各図書館とも多くのお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。このうち中央図書館のイベント参加者はのべ1381人。昨年結成した児童サービスボランティア「パレットの会」からも 12名のボランティアの方にお手伝いいただき、大変助かりました。また、パレットの会の自主企画として、おはなし会やこいのぼりづくりのワークショップを企画していただきました。
現在、こどもコーナーにて、その時に参加者のみなさんに作成してもらった、こいのぼりの作品展示を行っています。5月いっぱい展示する予定です。



2022年4月9日(土)

新山口駅KDDI維新ホールの1階にある山口市産業交流スペース Megriba(メグリバ)で、先月から図書館の予約本を受け取ることができるようになりました。 メグリバは第2・第4火曜日と年末年始をのぞき、夜10時まで営業していますので、 これまで図書館の開館時間内に本の受け取りが難しかった方も、ご利用いただくことができるかもしれません。また、メグリバの受付近くに返却ポストも設置しましたので、借りた本はそちらにお返しいただくこともできます。
メグリバでは、起業やビジネスに関するイベントやセミナーなどが多数開催されている他、チャレンジショップやカフェなどもあり、こちらはどなたでもご利用いただけます。 受付近くには、サテライト・ライブラリーも新たに開設され、図書館がセレクトした本を置いていただいていますので、コミュニティ・ラウンジでコーヒーを飲みながら、ゆっくり読書をするといった利用をすることもできます。 新山口駅をご利用の方、小郡地域にお住まいの方、ぜひお立ち寄りいただければと思います。



2022年4月3日(日)

新しい「山口市まちじゅう図書館 本がよめるお店ナビ」が完成し、県内の道の駅や観光案内所などで、配布しています。
まちじゅう図書館の取り組みを始めて今年で4年目。現在は、市内のカフェや美容院など、市内15店舗にサテライトライブラリーを設置しています。おでかけや散策のついでに、サテライトライブラリーに立ち寄って、素敵な本との出会いを楽しんでみませんか?



2022年3月16日(木)

昨年中央図書館に職場体験に来られた、野田学園中学校2年生の皆さんが、学習の成果を図書館紹介動画としてまとめられ、図書館にもご連絡いただきました。
山口市立図書館では毎年、市内の小・中学校の皆さんの職場体験や、大学生のインターンシップの受け入れを行っています。対応できる人数に限りはあるのですが、図書館での体験が、みなさんが将来の職業選択を考える上で、何かの参考になればと考えています。
今回作成された紹介動画は、googleドライブに公開されていますので、紹介させていただきます。

野田学園中学の皆さんが作成された山口市立図書館紹介動画
※外部サイトにリンク


2022年1月5日(水)

この年末に、「招福堂縁起絵巻」という冊子を手にする機会がありました。この冊子は、ネコ寺として有名な萩市むつみの雲林寺が10年ほど前に発行したもので、雲林寺やネコにまつわるエピソードをコミックタッチで楽しく紹介したものなのですが、その中に、昭和32年に山口市秋穂に住んでいた「クロ」という名前のネコが、島根県の松江から、秋穂までの約260キロメートルの道のりを、14日歩いて帰ってきたという話が紹介されているのが目に留まりました。
これまであまり聞いたことがない話だなと思い、巻末の参考文献をもとに、少し調べてみたところ、この話の出典は、動物学者の平岩米吉氏が1985年に著した「猫の歴史と奇話」という本によるようで、当時の状況が、クロと飼い主の写真入りで詳しく書かれています。

少し内容を紹介すると、昭和32年9月に秋穂町大海でヨーグルト製造業を営んでおられた方が、ご夫妻で松江市に転居することとなり、転居の二日前に、飼っていたクロを松江市の宮内製粉精麦所というところに、他の荷物と一緒に先に送ったそうです。ところが、クロと荷物が到着した際に、ご夫妻はまだ松江に着いておらず、運送箱を開けた際、まったく見知らぬ人ばかりであったため、クロはびっくりして箱から飛び出し、そのまま姿を消してしまいます。ご夫妻は、到着後、すぐに付近を探しますが、クロの行方は分からず、ご婦人は食事もとれず、夜も眠れない状態になってしまいました。
それから、どのような経路をたどったかは全く分かりませんが、クロは14日間の旅路を経て、全身傷だらけ、やせ衰えた状態で、秋穂までたどり着きます。そして、ご夫妻の隣に住んでいた仲良しの小学5年生の子どもの寝床の中に、のどを鳴らしながら潜り込んできたところを発見されます。その後、クロは秋穂から松江に再度送還され、今度は無事ご夫妻のもとで暮らすことになったということです。

著者の平岩米吉氏は、飼い主の方から直接手紙をもらってこの件について知ったそうですが、その後、「よみうり少年少女新聞」に「300kmを帰ってきた猫 15日間の苦しい旅、引っこし先から元の家へ」という見出しで大きく報道され、また放送でも伝えられたことから、広く一般に知られることとなり、クロを一度見てみたい、中には5万円くらいで譲り受けたいという人まで現れたそうです。
著者は、最後に「苦難をおかして帰ってきた猫を、飼い主との精神的結びつきを無視して、ただ好奇心や所有欲だけで飼おうというのは情けないことである。」と記して、文を結んでいます。

この「猫の歴史と奇話」という本は、残念ながら当館にはないのですが、県立図書館が所蔵しておられます。ご興味のある方はぜひ読んでみてください。