

こんにちは
山口市立図書館です。
このページは、図書館員のソノコ(園子)がブログ風につづります。
2022年12月24日(土曜日)
今月のおはなしパレットは、ちょうどクリスマスの日と重なりましたので、おはなし会終了後に、パレットの会のみなさんの企画による、トランスパレントスターづくりを行いました。 北欧やドイツでは、冬になると、トランスパレントスターを作って、窓に貼って楽しむそうです。光をかざすと、光に透かした時に思わぬ色や形が幾何学模様として現れ、ステンドグラスのようにキラキラ輝きます。
材料は、トランスパレントペーパーという、つやと張りのある薄い半透明の紙で、100円ショップなどでも簡単に入手することができます。吊るし飾りを作ったり、西洋凧を作るのにも使われるそうです。
今回は、8枚のトランスパレントペーパーを使い、部材を貼り合わせていくことで、星の形に仕上げていきました。結構時間がかかる根気のいる作業です。
ご参加いただいた皆さんには、クリスマスの記念に、1人ひとつずつ、持ち帰りいただきました。

2022年10月15日(土曜日)
本日は、地元の郷土史家、松前了嗣さんを講師にお迎えして、やまぐち歴史講座を開催しました。やまぐち歴史講座は、2014年度からの取り組みで、今年で9年目を迎えます。 新型コロナウィルスの影響で昨年は開催ができませんでしたが、松前了嗣さんには、毎年講師を務めていただき、いつも楽しくお話を聞かせていただいています。 これまでは高杉晋作や木戸孝允など、幕末期に活躍した人物をテーマにとりあげていただいていましたが、今年は、もう少し時代を下り、明治政府のもとで、初代山口県令として活躍した中野梧一に焦点を当て「中野梧一 幕臣から初代山口県令へ」と題し、講演していただきました。
中野梧一は、天保13年(1842年)の生まれ。旧名は齋藤辰吉と言い、徳川幕府の幕臣として、勘定方の役人を務め、第2次長州征討にも参加。戊辰戦争では、函館五稜郭に籠城し、捕虜にもなっています。明治4年(1871年)に山口県参事に任用され、その後権令、県令となり、全国に先駆けて地租改正を進めるなど、山口県の初期県政の基盤づくりに努めました。 明治8年(1875年)に職を退いた後は、長州藩出身の政商・藤田伝三郎の商社藤田組に入社。大阪商法会議所の初代副会頭に就任するなど、実業界でも活躍をしました。 明治16年(1883年)41歳の若さでこの世を去りますが、中央図書館からもほど近い、本町の長寿寺に、墓が建立され、今でもその姿をとどめています。
なお、中野梧一については、山口県在任中のことを書き記した日記が残されており、翻刻したものが「初代山口県令中野梧一日記」として、1995年にマツノ書店から刊行されています。また、山口市が発行している「山口市 幕末維新史跡ガイドブック」や「山口市幕末維新人物ガイドブック」にも中野梧一について紹介されていますので、興味のある方は、ぜひご覧いただければと思います。

2022年9月18日(日曜日)
今週末のまちじゅう図書館講座は、カフェはなめのスタッフの方にお越しいただいて、「はじめてのテラリウムワークショップ」を開催しました。 テラリウムとは『テラ=陸地』と『リウム=場所・空間』を合わせた造語で、コケなどの植物や生き物を、観賞用の透明なガラス容器の中で育てることを言います。
参加者のみなさんは、コケや小枝、ドライフラワーなど好みの材料と小さなフィギュアを組み合わせ、ガラス容器の中に、自分の世界感を作り上げていきます。早い方は、完成まで30分くらい、中には、ゆっくり1時間以上かけて制作される方もいらっしゃいました。
カフェはなめさんには、昨年は、コーヒーをいれた後の豆かすを活用した消臭剤をつくるワークショップを企画していただきました。また、その前年は、きな粉を使った冷たいドリンクの作り方講座を開催するなど、毎年工夫を凝らした、楽しい企画を考えていただいています。

2022年8月21日(日曜日)
本日は、防府市青少年科学館ソラールの科学教育指導員の方を講師にお招きして、振動で動く虫型ロボットの工作教室を開催しました。 電池ボックスとモーターを接続させて、台となるパネルに貼り付けた後、紙コップやシールなどを使い、虫の形に仕上げていきます。スイッチを入れたときに、重心やバランスによって、虫の動き方が変わります。皆さんがイメージしたとおりの虫の動作にきちんと仕上がったでしょうか? 今回の工作を夏休みの自由研究として、学校に提出される予定の方もいらっしゃるかと思います。8月も残り10日間となりました。楽しかった夏休みも残りわずかです。

2022年7月27日(水曜日)
山口市の各地域で作られたマップや冊子を3点紹介します。
まずご紹介するのは、おごおり地域づくり協議会から発行された「おごおり5元号見て歩きマップ」。こちらは「小郡令和」、「小郡平成町」など、明治以降の5元号の名前が入った地名や道路などが小郡地域内に揃ったことを記念して発行されたもので、明治以降のそれぞれの時代を象徴する建築物や遺構などが、時代別に紹介されています。また、建設当時の写真と現在の写真とが見比べられるようにも工夫されており、例えば、大正時代につくられた「料亭 末次楼」とその建物跡地を写真で見比べて、位置をマップで確認するといった使い方もできるようになっています。
「宮野地区名所・旧跡マップ」は、みやの地域づくり協議会と宮野観光会から発行されたものですが、雪舟庭や清水寺といった観光スポットから、域内の石碑や樹木に至るまで、44ヵ所の名所・旧跡について、写真とともに丁寧な解説文が添えられています。また、裏面は宮野地域全体のマップに紹介されたスポットが落とし込まれており、地域全体を俯瞰することができます。
阿東嘉年地域づくり協議会から発行された「嘉年ふれあいマップ さとものがたり」は、 全47ページに及ぶ力作で、域内にある12の集落ごとのおさんぽマップを掲載し、歴史や文化財、名前の由来などが詳しくまとめられています。また、古くから伝わる「嘉年八景」や、十種ヶ峰の名前の由来ともなった「十種神寶」の伝説など、嘉年地域にまつわるトピックが取り上げられており、読みごたえのある1冊です。
今回紹介したものは、どれも今年発行された新しいものですが、まち歩きのガイドブックとして、あるいは地域史の研究資料として、幅広く活用されるのではないでしょうか。いずれの資料も中央図書館でご利用いただくことができます。

2022年7月21日(木曜日)
今年は、8月6日(土曜日)に秋穂図書館まつり、7日(日曜日)に阿東図書館まつりが予定されています。図書館まつりは、年に1回の大きなイベントで、各図書館が工夫を凝らして、いろいろな催しや展示などを行います。秋に実施する図書館も多いのですが、 秋穂図書館と阿東図書館では、毎年8月に開催しています。
どちらの図書館まつりも、ブックリサイクルやおはなし会、工作などのワークショップ、楽しく遊べるゲームなど、内容盛りだくさん。ぜひお立ち寄りいただければと思います。
写真は、昨年の阿東図書館まつりの様子です。

2022年5月7日(土曜日)
先週末に開催したこどもワイワイ図書館では、各図書館とも多くのお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。このうち中央図書館のイベント参加者はのべ1381人。昨年結成した児童サービスボランティア「パレットの会」からも 12名のボランティアの方にお手伝いいただき、大変助かりました。また、パレットの会の自主企画として、おはなし会やこいのぼりづくりのワークショップを企画していただきました。
現在、こどもコーナーにて、その時に参加者のみなさんに作成してもらった、こいのぼりの作品展示を行っています。5月いっぱい展示する予定です。

2022年4月9日(土曜日)
新山口駅KDDI維新ホールの1階にある山口市産業交流スペース Megriba(メグリバ)で、先月から図書館の予約本を受け取ることができるようになりました。 メグリバは第2・第4火曜日と年末年始をのぞき、夜10時まで営業していますので、 これまで図書館の開館時間内に本の受け取りが難しかった方も、ご利用いただくことができるかもしれません。また、メグリバの受付近くに返却ポストも設置しましたので、借りた本はそちらにお返しいただくこともできます。
メグリバでは、起業やビジネスに関するイベントやセミナーなどが多数開催されている他、チャレンジショップやカフェなどもあり、こちらはどなたでもご利用いただけます。 受付近くには、サテライト・ライブラリーも新たに開設され、図書館がセレクトした本を置いていただいていますので、コミュニティ・ラウンジでコーヒーを飲みながら、ゆっくり読書をするといった利用をすることもできます。 新山口駅をご利用の方、小郡地域にお住まいの方、ぜひお立ち寄りいただければと思います。

2022年4月3日(日曜日)
新しい「山口市まちじゅう図書館 本がよめるお店ナビ」が完成し、県内の道の駅や観光案内所などで、配布しています。
まちじゅう図書館の取り組みを始めて今年で4年目。現在は、市内のカフェや美容院など、市内15店舗にサテライトライブラリーを設置しています。おでかけや散策のついでに、サテライトライブラリーに立ち寄って、素敵な本との出会いを楽しんでみませんか?

2022年3月16日(木曜日)
昨年中央図書館に職場体験に来られた、野田学園中学校2年生の皆さんが、学習の成果を図書館紹介動画としてまとめられ、図書館にもご連絡いただきました。
山口市立図書館では毎年、市内の小・中学校の皆さんの職場体験や、大学生のインターンシップの受け入れを行っています。対応できる人数に限りはあるのですが、図書館での体験が、みなさんが将来の職業選択を考える上で、何かの参考になればと考えています。
今回作成された紹介動画は、googleドライブに公開されていますので、紹介させていただきます。
野田学園中学の皆さんが作成された山口市立図書館紹介動画
注意:外部サイトにリンク
2022年1月5日(水曜日)
この年末に、「招福堂縁起絵巻」という冊子を手にする機会がありました。この冊子は、ネコ寺として有名な萩市むつみの雲林寺が10年ほど前に発行したもので、雲林寺やネコにまつわるエピソードをコミックタッチで楽しく紹介したものなのですが、その中に、昭和32年に山口市秋穂に住んでいた「クロ」という名前のネコが、島根県の松江から、秋穂までの約260キロメートルの道のりを、14日歩いて帰ってきたという話が紹介されているのが目に留まりました。
これまであまり聞いたことがない話だなと思い、巻末の参考文献をもとに、少し調べてみたところ、この話の出典は、動物学者の平岩米吉氏が1985年に著した「猫の歴史と奇話」という本によるようで、当時の状況が、クロと飼い主の写真入りで詳しく書かれています。
少し内容を紹介すると、昭和32年9月に秋穂町大海でヨーグルト製造業を営んでおられた方が、ご夫妻で松江市に転居することとなり、転居の二日前に、飼っていたクロを松江市の宮内製粉精麦所というところに、他の荷物と一緒に先に送ったそうです。ところが、クロと荷物が到着した際に、ご夫妻はまだ松江に着いておらず、運送箱を開けた際、まったく見知らぬ人ばかりであったため、クロはびっくりして箱から飛び出し、そのまま姿を消してしまいます。ご夫妻は、到着後、すぐに付近を探しますが、クロの行方は分からず、ご婦人は食事もとれず、夜も眠れない状態になってしまいました。
それから、どのような経路をたどったかは全く分かりませんが、クロは14日間の旅路を経て、全身傷だらけ、やせ衰えた状態で、秋穂までたどり着きます。そして、ご夫妻の隣に住んでいた仲良しの小学5年生の子どもの寝床の中に、のどを鳴らしながら潜り込んできたところを発見されます。その後、クロは秋穂から松江に再度送還され、今度は無事ご夫妻のもとで暮らすことになったということです。
著者の平岩米吉氏は、飼い主の方から直接手紙をもらってこの件について知ったそうですが、その後、「よみうり少年少女新聞」に「300kmを帰ってきた猫 15日間の苦しい旅、引っこし先から元の家へ」という見出しで大きく報道され、また放送でも伝えられたことから、広く一般に知られることとなり、クロを一度見てみたい、中には5万円くらいで譲り受けたいという人まで現れたそうです。
著者は、最後に「苦難をおかして帰ってきた猫を、飼い主との精神的結びつきを無視して、ただ好奇心や所有欲だけで飼おうというのは情けないことである。」と記して、文を結んでいます。
この「猫の歴史と奇話」という本は、残念ながら当館にはないのですが、県立図書館が所蔵しておられます。ご興味のある方はぜひ読んでみてください。